ミュージカル考

  • 2010.02.25 Thursday
  • 06:27


2.24



ミュージカル考



今日は全く久しぶりでミュージカルに行った。何年ぶりだろう。5年以上になるだろう。



それまでは外国に出るとよくミュージカルに妻を連れて行ったものだった。有名な古典、たとえば「ウエストサイドストーリー」や「オペラ座の怪人」などはとっくに見ていて、もう新しいものはあまり目につかなかった。たまたま今度新しいらしいロックンロールのミュージカルがあるという。その切符を買ってみた。



僕が始めてブロードウエイ・ミュージカルを見たのは、1955年、留学時代に始めてニューヨークに出て、ボイフレンドを見たことだ。ヨーロッパならオペラやオペレッタだろうが、ニューヨークならブロードウエイ・ミュージカルだ、と勝手に決めて、奨学金で生きる留学生のくせに天井桟敷の切符を買って見に行った。感激した。衣装は戦前のもの、はねてから多くの観客は主題歌を演じるオーケストラの側にやってきて、主題歌を斉唱するので、楽士たちは「家に帰れない」と文句を言っていた。「パジャマ・ゲーム」も戦前の衣装だった。これなんか戦前のパジャマ工場女工の労働交渉を扱う深刻なテーマだが、共にその主題歌がどこかで聞いたことがある、と云う懐かしさをふくむ。今でもどこから僕の耳に入ってきたか、判らない。



今度のミュージカルはちょっと様子が違う。まず、観客が70歳前後の爺さん婆さんで95分以上占められていることだ。それは1962年にこのミュージカルの主題であるフランキー・ヴァリとフォーシーズンというロックンロールのバンドは1962年に始まり、10年以内に解散したものだ。ちょうど彼らの青春時代に一世を風靡したもので、田舎のプレスビーのようにギター片手にディスコで踊ったのだろう。ただ僕はそう創造しただけで、それよりも前の世代である僕には、そのカルチャーはよく判らない。



前の席は団体さんが占めていたし、外へ出ると観光バスが連なって待っている。このミュージカルのインターネットを見ると、ホテル付きでミュージカルを見に行こうという観光会社の記事であふれている。



こういう事は前にもあった。ビートルス一代記をやったときは、ジョン‥レノンの息子がレノンの役をやり、唐人の観客であふれていた。他にもう一つ名前は忘れたが女性歌手のもの、これはそのファンだった老人が席を占めた。まあ、東海林太郎や美空ひばりのファンの集まりのようなものである。



こういう事をやっている限り、その世代が生きている間は観客の確保は出来、興行的には安泰だ。しかしそれだけでいいのか、疑問が残った。




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